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転職の面接 「聞かれると困る質問」に7つの対処法

エグゼクティブ層中心の転職エージェント 森本千賀子

面接官は相手の対応を見るためにあえて困る質問をぶつけることも。写真はイメージ=PIXTA

 採用面接において、これまでの経歴で「なるべく触れられたくないことが1つ、2つある」という方は少なくないと思います。面接の場でキャリアや志望動機は堂々と答えられても、「それを聞かれるとツライ」という質問をぶつけられると、冷静さを失い、ぎこちない受け答えになってしまうことも。今回は、転職の面接で「聞かれると困る質問」を上手に乗り切るコツをお伝えします。

「困る質問」の受け止め方を心得ておく

 採用面接の場では、これまでの職務経験や身に付けたスキル、その会社を志望した理由、その会社で取り組みたい仕事などを中心に質疑応答が行われます。そして、その過程では、「それを聞かれると正直に答えにくい」「そこを突っ込まれるとツライ」というような質問を受けることもあります。

 例えば、「転職回数が多いですね」「以前勤務した会社での在籍期間が短いですね」「職歴がバラバラですね」「ブランクがありますね」など。また、「大きな失敗の経験は?」「あなたの短所は?」といった予期せぬ質問を受けて、相手の意図がつかめず戸惑ってしまうようなこともあるはずです。

 どんな質問を「困る」「ツライ」と感じるかは、事情によって人それぞれですが、受け止め方や対処法という点でのOKかNGかのポイントは大体共通しています。基本の心がけを7つにまとめてみました。

「責められている」「批判されている」と思わない

 自分自身が後ろめたさを感じていると、「責められている」「批判されている」と捉え、萎縮してしまうことがあります。しかし、面接している相手からすると、批判的な気持ちではなく、「この経歴が引っかかるので、もやもやを解消したい」「懸念を払拭したい」という「見えない・わからない」からこその不安な気持ちから聞いていることがほとんどです。

 過去の事情を正直に話すとネガティブになってしまう質問でも、「それを経てポジティブな現在がある」という話に帰結させれば、相手の懸念や不安は払しょくできるはずです。

予期せぬ質問には、沈黙せずワンクッション置く

 「えっ、なぜそんなことを聞くんだろう」と、一瞬パニックに陥ってしまうような質問を投げかけられることもあります。面接官が好奇心から知りたいだけのケースもありますが、コミュニケーションスキルをチェックする一手段として「切り返し方」を見ていることも少なくありません。営業やコンサルタント、カスタマーサポートなど、顧客との折衝が必要なポジションであれば、突発的な対応力を確かめようとすることもあります。

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 こんなとき、戸惑って押し黙ってしまうのはNG。沈黙の時間ができると気まずい空気になり、自分自身がさらに焦ってしまいます。

 まずは相手の質問を確認するように、ゆっくり繰り返します。「○○……というご質問ですね」。そして、「そのご質問はこう解釈すればよろしいでしょうか」「どういったことをお答えすればよろしいですか」などと聞き返してみましょう。ワンクッション置くことで気持ちを落ち着けられますし、相手には「冷静に対処できる人」という印象を与えられます。

圧迫的な質問の仕方でもムッとしない

どんな質問でも不機嫌になったり、オドオドしたりしない。写真はイメージ=PIXTA

 面接相手が批判的な口調や、圧迫的な態度で尋ねてくることもあります。この場合はもちろん、ムッとした態度を見せてはいけません。中には、あえて高圧的に接し、相手のリアクションを確認しようとしている面接官もいるのです。不機嫌になるのも、オドオドするのもNG。あくまで冷静に振る舞ってください。

ごまかさない、ウソは必ず見破られる

 「違うんです。私の本意ではないんです」といった、その場しのぎの曖昧な答え方や、ごまかしてやり過ごそうとするのはNG。「信頼できない人物」という印象を与えます。

 やむを得ない事情があったなら事実を話せばいいですし、自分に非があったのであれば、それを認めて、正直に話しましょう。その経験を経て、自分が学んだこと、失敗を繰り返さない決意も一緒に伝えれば、相手の不信感を取り除くことができます。

 とはいえ、何でも正直に話すべきだということではありません。相手の不信感を増幅させてしまうリスクがあることは「言わない」。ただし、「言わない」のはOKですが、「ウソをつく」のは厳禁です。「事実を確認しようがないから、これくらいのウソは大丈夫」と思ってはいけません。面接経験が豊富な方々によると、ウソをついている人は表情やしぐさでわかるそうです。目が泳いでいたり、無意識に髪をさわったり、身体を揺らしていたり……自分ではコントロールしきれないものなのです。

 それに、さらに突っ込まれた場合、ウソはあっさりと見破られてしまいます。熟練の面接官であれば、受け答えに違和感を覚えた場合、しばらく時間をおいてから同じ質問をすることもあるそうです。口から出まかせだと、同じ回答はなかなかできないもの。そこでつじつまが合わなくなり、信頼を失ってしまいます。

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目を合わせて話す

 答えにくいことをごまかさず、正直に話す。このとき、「うつむいたまま」「相手から目をそらしたまま」はNGです。正直に話していても、「やはり何か隠しているのだろうか」「後ろめたい気分を引きずって、前向きになれていないのだろうか」と思われてしまいます。受け答えの内容が少々頼りなかったとしても、相手と目を合わせてしっかりとコミュニケーションをとろうとする姿勢が見えれば、それほど減点にはなりません。

「アピールのチャンス」と捉える

 こちらの弱みを突いてくるような質問を受けると「嫌われたのかな」「これは落とされるな」という不安がよぎると思います。しかし、面接官は「不採用」と決めたら、意地悪な質問をすることはあまりありません。その応募者が、いずれは「お客様」になる可能性もあるのですから、気分よく帰ってもらおうと思うものです(若い人が相手であれば、「不採用にするけど、この面接で気付きや教訓を与えてあげよう」と考える面接官もいます)。

 「自分を採用するのに前向きだからこそ、テストを受けているんだ」と捉え、むしろ「アピールのチャンス」という意識を持って対応しましょう。

「意地悪な質問」を自ら招かない

面接官の意地悪な質問を招かない注意も。写真はイメージ=PIXTA

 面接担当者が意地悪な質問をしたくなるのには、実は応募者側の態度に原因があることもあります。いかにも「面接マニュアル」をそのままなぞったような、優等生的な一般論ばかりの受け答えをする人には、面接担当者もついつい突っ込みたくなるもの。そこで、イレギュラーな質問を投げかけて、その人の「素」を引き出そうとするのです。

 ですから、最初から自分の「素」を見せて、「自分の言葉で話す」ということを心がければ、あえて意地悪な質問をされるような事態にはならないと思います。「明らかにハッタリをかましている人」「自信過剰で尊大な人」も、突っ込まれやすいので注意しましょう。

森本千賀子

 morich代表取締役 兼 All Rounder Agent。リクルートグループで25年近くにわたりエグゼクティブ層中心の転職エージェントとして活躍。2012年、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。最新刊「のぼりつめる男 課長どまりの男」(サンマーク出版)ほか、著書多数。

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