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転職面接はオンライン あなたの明暗分ける3つの対応

経営者JP社長 井上和幸

転職採用時の面接・面談はオンライン(ビデオ会議)への切り替えが進んでいる 写真はイメージ =PIXTA

新型コロナウイルスは私たちの暮らしから働き方までを大きく変えようとしています。その影響は既にミドルやシニアの皆さんの転職活動にまで及びました。その最たるものが、採用選考における面接・面談の対面からオンライン(ビデオ会議)への切り替えでしょう。ソーシャルディスタンシング(社会的距離をとること)への対応で、ミドル・シニアの皆さんの採用面接も多くがオンラインでの実施に切り替わっています。これまでの対面型の面接とは、相手への伝わり方やコミュニケーションが異なる部分も多いオンライン面接で、皆さんが留意すべきことは大きく3つあります。

第1に、面接においての会話では、「結論から」「具体的に」「論理的に」話すことができるか否かがこれまで以上に問われるようになりました。

日々の業務をオンライン会議・会話に切り替えている読者の皆さんも多いと思います。実際にオンラインで行うようになって、お気付きのことはありませんか?

・対面のときよりもミーティング時間が短くなる

・画面の向こう側の相手を自然と注視する(注視せざるを得ない)

おおむねこうなっていると思います。

一般的な会議などで対面型からオンラインになると、それまで1時間で行っていたものが30分、場合によると15~20分で自然に終わってしまいます。それほど、あいまいな物言いや無駄な会話がそぎ落とされて、本題に話が集約されるメディアなのだといえるでしょう。

この傾向は、面接・面談においても同様です。対面よりも無駄のないコミュニケーションとならざるを得ないオンライン面接。だからこそ、だらだらと話の行先の見えない話し方をしてしまうと、対面以上に相手からの評価は下がります。

よって、改めて、話をするに当たって一つひとつのことを常に「結論から」「具体的に」「論理的に」話す必要があります。「何となく」のまま面接に入ってしまうと、質疑でしどろもどろとなりがちです。オンラインでは対面時に輪をかけて、相手に不快な印象を与えてしまいます。面接前に、これから会話するであろうことや、ご自身のこと、応募先企業の情報などについて、しっかり考えをまとめたうえでログインしてください。

オンラインではお互い画面に集中して向き合うことになるので、面接者はいきおい対面以上に画面越しにじっくりとあなたの姿、所作、態度を注視することになります。声質や言い方、応答タイミングなど、対面のときにはさほど気にされなかった部分の印象も評価されがちです。明朗に話す、明るい表情、相手が話しているタイミングを見計らい、話の終わるころに自分が交代で話し始めるなど、ちょっとした姿勢や気遣いも怠らないようにしましょう。

自宅からアクセスする場合は、背景に映り込む部屋の見え具合にも気をつけたほうがよいですね。私自身はその辺りを評価に入れることはしないようにしていますが、これまでオンライン面談をした人たちのなかには、雑然とした部屋の模様や、洋服が雑然とハンガーに掛けられた風景が映っている例もありました。あまり印象のよいものではありませんね。画面に映る服装にはもちろん、目配りが必要です。

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重みを増す、職務経歴書の記述力

第2のポイントは、ライブ情報を補う「紙の情報」(記述情報)です。具体的には職務経歴書や履歴書の記述がこれまで以上に重要となります。

面接者はどうしても、直接対面で得られる情報に比べてオンラインでの情報は不十分なものだと思いがちです。そのつかみきれない情報を、職務経歴書や履歴書の記述情報から取得し補おうとするので、これまで以上にこれらの書類への目通し、参照が多くなります。提出書類のクオリティー次第で勝負が決まる度合いが高まるのです。

ミドルやシニアの皆さんの転職活動における職務経歴書の記述の重要性と書き方のポイントは、この連載でもこれまで様々な角度から取り上げてきました。今後、面接がオンライン主体となることに伴い、そうした記述情報の大切さは一段と高まるのです。これまでなら、もしかしたら見過ごされてきた、過去の職歴の整合性不一致(変遷の一貫性・ストーリーの乏しさ)、転職理由のあいまいさ、妥当性を欠く転職歴が見過ごされなくなる可能性が高いでしょう。

逆にいえば、チャンスとも言えます。しっかりと、これまでのあなたの職務変遷とその時々に何を考え、行動してきたのか、成果をあげたのかについて記述した書類を渡せば、しっかりレビューしてもらえる機会が増えます。改めてお手元のレジュメの仕上がり具合を確認してください。

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オンライン(デジタル)リテラシーも評価ポイントに

第3に、皆さん自身の「オンライン(デジタル)リテラシー」も、少なからぬ評価ポイントになるでしょうという話です。

第1のポイントでお話しした通り、オンラインでの話し方(相手が話しているときにかぶせて話さないなど)や、オンラインを通じての表情などは、無意識ではあっても、印象を評価されます。面接で使っているオンラインツールをスムーズに使いこなせているかという、デジタルツールのスキル面も、ミドルやシニア世代に対しては、実は見られていることが多いので気をつけましょう。

あまりに特殊なツールの指定があった場合は気にする必要はありませんが、一般的なオンラインツール(SkypeやZoom、Googleハングアウトなど)の利用指定があった際、速やかにセットアップし、待機ができるかはチェックポイントになりそうです。日ごろ、どのようなオンラインツールを利用しているか、これまでの所属企業で利用してきたグループウエアは何だったか、自分でオンライン環境・モバイル環境を確保しているかどうかなども、この先は確認される頻度がぐんと上がるでしょう。

そのほかにも、こうしたオンライン環境で働くに当たってのセキュリティー意識のレベル、お持ちのコンプライアンス基準なども、面接中にそれとなく確認されることもあるでしょう。企業情報について何をどう気をつけなければいけないかなど、改めて正しい知識を身につけておいてほしいと思います。

業務のオンライン化は、非対面となることで逆に自由度が上がり、時間効率がアップする側面もあります。たとえば、当社では3月下旬からテレワークに切り替えましたが、私自身のテレワーク開始後のここまでの業務変化を振り返ってみても、互いの居住間の距離の差が薄れ、アポイントの設定も「では、きょうの午後3時に」など、クイックになることが増えました。

業務遂行やコミュニケーションのスピードも、広義のオンライン(デジタル)リテラシーに入ります。選考時におけるメールのやり取りのレスポンス速度やメール文面の表現力などについても、これまで以上にジャッジされるでしょうから、ぜひ気をつけてください。

オンライン面接などデジタルツールを経由しての選考は、決して今回の新型コロナ対応という一過性のものではなく、今後の標準フォーマットとなっていくものだと理解すべきです。直接顔を合わせない面接を「正しい方法とは思わない」「苦手だ」などと敬遠していると、あっという間に時代に取り残されます。苦手だと感じる人は、今のうちにしっかりキャッチアップしておきましょう。

井上和幸

 経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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