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出典:NIKKEI STYLE 出世ナビ 次世代リーダーの転職学

転職に効く先進プロジェクト参加 鍵握る2つの習慣

エグゼクティブ層中心の転職エージェント 森本千賀子

オンライン形式のセミナーが増えてきた。 写真はイメージ =PIXTA

望むキャリアを築くためには、「先進的なプロジェクトに携わった経験」が強力なカードとなります。転職を図る際の選択肢を増やすうえでもプラスに働きます。しかし、そうしたプロジェクトは、「自分には声がかかったためしがない」「自分が知らないところでいつの間にか始まっていた」ということも多いのはないでしょうか。そこで今回は、先進的なプロジェクトに「呼ばれる人」「必要とされる人」になるために、日ごろからどんなことを心がければいいのかをお伝えします。

やるべきことはとてもシンプルです。次の2つの行動を習慣化してみてください。

(1)「リサーチ役」を率先して引き受ける

チームミーティングなどの際に、「最近、○○が注目されているらしい」「△△って、このところよく耳にするけど、どうなんだろうね」なんて話題が出ることがあるかと思います。そのように新しいテーマが持ち上がったときに、「そうみたいですねー」「あー、なんかありますよねー」とスルーしないでください。「私が調べてみます。次のミーティングで報告します」と、リサーチ役を買って出ましょう。

この役回りは、どんなプロジェクトにおいても必ず必要なもの。けれど、皆、目の前の業務に追われる中で、余計な仕事は背負いたくないと考えがちです。「引き受けてくれた」というだけでもありがたがられるから、「チームを組むならメンバーに引き入れたい人」になれるはずです。

そして、リサーチをすることで、当然、自分自身の学びになります。「ビジネスに生かせそうだ」となれば、その時点でテーマに最も詳しいあなたが、プロジェクトの立ち上げを任されたり、メンバーに選ばれたりする可能性も高まるでしょう。

(2)常に「インプット」→「アウトプット」を繰り返す

社内で特にテーマが挙がっていない場合でも、ビジネスニュースなどから自社事業に関連がありそうなキーワードを拾い上げ、詳しく調べてみてはいかがでしょうか。そして、情報・知識を得たら、それを社内SNSなどでアウトプットします。社内勉強会を提案し、主催する手もあるでしょう。

「この人は新しい情報に敏感だな」「探求心が旺盛だな」と思われますし、得た知識を皆に共有しようとする姿勢は「組織への貢献意欲が高い人」という評価にもつながります。そういう人は、「新規プロジェクト」というチャレンジに乗り出す際、メンバーとして声がかかる可能性大といえます。

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多様化した情報源を組み合わせて活用する

では、何かテーマやキーワードを見つけたとき、どのように情報収集や勉強をすればいいのでしょうか。この点については、私が普段とっている方法をご紹介したいと思います。

私は、多いときで週3~4回、講演やセミナー講師などの依頼を受けます。その依頼の中には、本業のストライクゾーンから外れるテーマも結構あります。

私のメインの専門領域は「転職」「キャリア」ですが、例えば、地方自治体から「事業承継について話してほしい」と依頼されたことも。この場合、「次世代幹部人材の採用」という観点で語ることはできますが、「事業承継」についての基本知識や昨今の課題についてインプットしておかなければなりません。

このように、専門領域から少し外れた依頼も、私は基本的に断りません。普段は目の前の業務に追われ、分野外のことをあえて勉強する気にはなりませんが、依頼を引き受けることで、自分に強制的に勉強を課すことになります。それが貴重な学びの機会になるからです。

そこで得た知識は、後々意外なところで生かせて、点と点が線としてつながっていくこともあります。結果、自分の守備範囲を大きく広げることができるのです。

では、私が新しいテーマを持ったとき、どのような手段でインプットするか。基本的には、「インターネット」「書籍」を併用し、足りなければ「友人のプロフェッショナル」を頼ります。

「ネット」では広く浅く情報を取ります。文字情報だけでなく、ユーチューブなどの動画も活用します。検索キーワードをいろいろと組み合わせて工夫することで、求めるコンテンツに早くたどり着けます。これについては、デジタルネーティブである若手の皆さんが得意とするところでしょう。

そして、ネット検索だけで済ませず、「書籍」も活用することをお勧めします。やはり書籍の内容は体系的・理論的であり、濃密です。情報の出典などのデータも載っていますので、さらに情報を深めるのに役立ちます。

私はアマゾンでキーワード検索し、書籍紹介サマリーやユーザーレビューを参考に5~6冊を購入します。すべて読み込むわけではなく、まず目次に目を通し、必要なコンテンツを拾い読みしています。

また、私が最近よく活用しているのが『3BOOKS for business』です。ビジネス書のサマリーを1冊10分程度の音声で聴くことができるサービスです。私は通勤の移動中、ランニング中、調理中などに聴いています。効率よく情報収集ができるのでお勧めです。

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コロナ禍の今を、新たな学びのチャンスにする

SNSでつながっている、そのテーマのプロフェッショナルの知人・友人にダイレクトメッセージを送り、情報を求めることもあります。「このサイトを読んでみるといい」など、URLを送ってもらっています。

知りたいテーマのプロフェッショナルがネットワーク内にいない場合は、そういう人を知っていそうな友人に相談し、つないでもらうといいでしょう。もしくは、その道のプロをネットで探し、「この人に話を聞いてみたい」と思ったら、SNSでダイレクトメッセージを送ってみてください。セミナーなどに招待してもらえるかもしれません。

新型コロナウイルス感染症が広がって以降、ウェブ上でのセミナー=「Webinar(ウェビナー)」も増えました。リアルな会場を手配しなくていい分、より気軽に開催できるようになり、様々なテーマのウェビナーが開催されています。無料のものも多いので、探して参加してみてはいかがでしょうか。

コロナ禍で在宅勤務が中心となった方々は、自由に使える時間が増えたかと思います。これを機に、「学び」の習慣をつけてはいかがでしょうか。これまでできなかったことにチャレンジする、絶好のチャンスだと思います。

一昔前と比べて、「学び」「自己啓発」の環境はとても恵まれていると感じます。オンラインセミナーには、無料で聴講できるものも多数ありますね。

オンライン学習サービスのバリエーションも広がってきました。例えば、英語学習などでも、その人の目的に合わせてレッスン内容がカスタマイズされた「成果コミット型」のサービスが登場しています。

「学び方」がどんどん多様化していますので、ぜひ皆さんも自分に合った方法を見つけて、インプットの量を増やしてみてください。日々の小さな積み重ねが、数十年後には大きな差となるはずです。

森本千賀子

morich代表取締役兼All Rounder Agent。リクルートグループで25年近くにわたりエグゼクティブ層中心の転職エージェントとして活躍。2012年、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。最新刊『マンガでわかる 成功する転職』(池田書店)、『トップコンサルタントが教える 無敵の転職』(新星出版社)ほか、著書多数。

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